カンクンのビーチには5-8月の間、海亀が卵を産みに来ます。 海亀が孵化するのは、8-10月。
10年以上カンクンに住んでいて、海亀の孵化は何回か見ているけど、産卵は今回が初めて!
この間のaiabnbに滞在していた間に、念願の海亀の産卵を見る事が出来ましたよ。
カンクンの海亀の産卵は、ホテル前のビーチで見られるので、ハードルが低く小さなお子様連れのご家族でもシーズン内にカンクンに来るだけで気軽に楽しめます。
海亀が海に上がってくる時間は大体、夜の9時位から深夜にかけて。
私達は1日目は深夜2時。
2日目は10時位にビーチに出ましたが、両日共にビーチへ出てから5分もしないうちに海亀を発見しました。
しかも、どちらの日も1匹だけでなく3−5匹の亀を見る事が出来たので、かなり高確率で産卵を見る事が出来ます。
参考までに、私達が産卵を見たのは6月中旬。
産卵の時期は8月位までとなるので、6・7月あたりが確率が高いと思いますよ。
縦に長いカンクンビーチの、どこで見れるかと言うと、東側のビーチラインであればどこも海亀がやってきます。
カンクンからトゥルム、更に南までが海亀の産卵エリアとなります。
ホテルの一角にこの様な海亀の卵を保護する場所があれば、海亀が産卵に来ている証拠になります。
海亀が産卵した卵は、そのままにしてしまうと人が踏んでしまったりして卵がダメになってしまうので、ホテルのスタッフや保護活動をしているスタッフが回収して、保護エリアに移して孵化するのを待ちます。
卵が産まれた日や個数などを記した札が付けられています。
海亀の卵の回収も大仕事。
夜に回収が間に合わなかった卵をホテルのスタッフが頑張って回収していました。
海亀は深さ50-60cm位の穴を掘って産卵をします。
卵の大きさはピンポン玉位。
鶏の卵よりも、殻は柔らかい感じ。
けど、こんなにホテルが立ち並ぶ海岸線に毎年、沢山の海亀が産卵に訪れると言うのが不思議です。
露出を上げて撮っているので画像がかなり荒いですが…先の方までずっとホテルが立ち並んでいる場所なのが良くわかると思います。
今回、海亀の保護活動をしているスタッフの人に話を聞く事が出来たのですが、海亀の産卵は年によって多い年、少ない年を繰り返しているそうです。
今年は2020年になるのですが、少ない年との事。
それでも6月中旬の時期で、少し海に出ただけでもすぐに海亀を発見する事が出来たので大満足。
びっくりしたのは、1匹の海亀が1シーズンに3−4回に分けて産卵する事。
2週間位の周期で、1回につき150個前後の卵を産みます。
海に上がる事の危険や、穴を掘る作業、産卵にかかる体の負担を考えると、本当に母って凄いと思います。
海亀の産卵を見る際の注意点
・フラッシュは絶対に使わないで下さい。
・海亀の頭側には立たない事。
・3-4mは距離をあける事。
・大きな音は出さない事。
あとは、暗闇の中を明かり無しで歩くので、足元に注意して下さい。
この時期は海亀が産卵の為に開けた穴の後が沢山あるので、足元を取られやすいのと産卵に来ている海亀も黒いので、気がついたら目の前に!って事も十分あり得ます。
旅行に来ていると、日中思い切り遊んでしまう為、夜は早めに休みたい所ですが…1度は見てみたい海亀の産卵が間近で見れてしまうチャンスを逃さないで下さいね!
一生懸命、陸に上がり、必死に穴を堀り、産卵をする姿はやはり感動的で、未来に繋がる命のリレーの一部を垣間見れる貴重な時間になります。
命の誕生シーンは、子供にとっても不思議で興味深い体験になると思います。
今回で海亀の産卵と孵化、どちらも子供達は見た事になるのですが、どちらの方が食いつきが良かったかと言うと、孵化の方が反応は良かったですね…。
孵化は8月ー10月ごろまで。
小さくて可愛い子亀の魅力は、子供受けも抜群に良い様です。
ただ、孵化は夜中であれば良いのですが、早朝に見にいくと子亀を狙う鳥達が集まり、海亀を狙います。
さらわれて行く子亀達を見るのは辛いですし、死んでしまった子亀が浜に落ちていたりもするので、衝撃的なシーンもあります。
自然界の厳しさを学べる機会でもありますが、個人的には産卵シーンの方が見ていてほっと出来ますね。